三好淑子×後藤七重の二人芝居ユニット。後藤七重の「七」と三好淑子の「三」をとって七三部隊(ナナサンブタイ)。
1999年、クロムモリブデン「ベジタブルキングダム」(作・演出 サカイヒロト)で初めて共演し「なんかクールな感じ。ほんまに怖い子かも・・・」(三好)、「プライド高そう、怖い人なんじゃないかな・・・」(後藤)と互いに思い込んで、あまり話すこともなかったが、打上げが進んだ三次会のカラオケBOXの隅で「クールでもナイ!プライド高くナイ!怖い人でもナイ!むしろナイのは自信!」との不毛な言い合いに発展。その果てに「じゃあ二人で芝居しよう!」と意気投合して結成。
二人の共演に興味を持ってくれたサカイヒロト氏に作・演出をお願いし、2000年「ホシノナイソラノナイホシ」を上演。その後、WI'REでの同作の再演、スアシ倶楽部の「惑星カフェ」(作・演出 大沢秋生)を経て、15年ぶりに七三部隊として、4度目の二人芝居に挑戦します。
ユニット名「七三部隊」は、とあるクロムモリブデン作品での2人の登場シーンに因み青木秀樹氏が命名。
後藤七重 Nanae Goto
児童演劇を志し在阪劇団に入団。プロとして活動開始。演劇と教育に携わる。
退団後はフリーとして児童演劇・小劇場と幅広く活動を開始し、劇団Ugly duckling、クロムモリブデンなどに出演。
その他、ななちゃん企画『ジンタ』(作:サカイヒロト、演出・主演:後藤七重)のプロデュ−スなど、いくつものプロデュ−ス公演を企画。
2003年より、WI'RE所属。2005年、劇団形式の活動を終了とともにフリーの俳優として活動を再開。
近年は俳優としての活動に加えて、『NIMA DANCE SKETCH』でアシスタントをしながら、ミュージシャンとインプロビゼーションのダンスLIVEにも出演。
クロムモリブデン
「ベジタブルキングダム」(第7回OMS戯曲賞佳作)(作・演出:サカイヒロト)
「直接Kiss」(作・演出:青木秀樹)
OMSプロデュ−ス公演
「深流波‐シンリュウハ‐」(第7回OMS戯曲賞大賞)(作:樋口美友喜、演出:生田萬)
WI'RE
「スカトリロ」(作・演出:サカイヒロト)
近松劇場PART19 メイシアタープロデュース公演
「彼氏のそこぢから」(作:鈴江俊郎、演出:水沼健)
AI・HALL+小原延之共同制作
「hunter」、「oasis」(作・演出:小原延之)
現代演劇レトロスペクティヴ 極東退屈道場+水の会
「家、世の果ての……」(作:如月小春、演出:林慎一郎)
「サブウェイ」(第18回OMS戯曲賞大賞)「タイムズ」(第20回OMS戯曲賞特別賞)(作・演出:林慎一郎 ※「タイムズ」再演は演出:佐藤信)
三好淑子 Toshiko Miyoshi
クロムモリブデン旗揚げに関わり、以降、2000年に退団するまでの17作品に出演。
その傍ら、WI'REの前身であるベントアパートや、ニュートラル、犬の事ム所(現:くじら企画)などに出演。
劇団形式となる前より、すべてのWI'REに出演し、2003年にWI'RE所属。2005年、劇団形式の活動を終了とともにフリーの俳優として活動を開始。
ゼルブゼクス(旧:イスト)への参加、自身の一年間限定ユニットCHAK-HIを経て、2007年、自身が演出する演劇作品を発表する場として、スアシ倶楽部を立ち上げる。関西の実力派俳優を招き、既存の小説を演劇作品として再構築する演出で、2015年現在まで17作品を上演。
クロムモリブデン
「インピーの咆哮」(作・演出:青木秀樹)(スペース・ゼロ女優賞受賞)
「ベジタブルキングダム」(第7回OMS戯曲賞佳作)(作・演出:サカイヒロト)
ベントアパート
「-29」(作・演出:サカイヒロト)
犬の事ム所
「ドアの向こうの薔薇」(作・演出:大竹野正典)
ニュートラル
「カーニバルの夜」(作・演出:大沢秋生)
WI'RE
「mju::::zikal」(第9回OMS戯曲賞大賞)(作・演出:サカイヒロト)
「スカトリロ」(作・演出:サカイヒロト)
ゼルブゼクス(旧:イスト)
「二人で狂う」(作:イヨネスコ、演出:久保亜紀子)(利賀演劇人コンクール参加)
サカイヒロト Hiroto Sakai
大阪市立大学在学中より8mm映画製作を始める。
op.eklekt金谷暢雄氏にパントマイムを学び、 大道芸パフォーマンスを行う。
1993年から97年まで遊気舎に役者・作家として参加。
96年から99年までクロムモリブデンに 役者・美術家・作演出家として参加。
2004年、築港赤レンガ倉庫クリーン・アーティスツ・プロジェクトに参加。
林慎一郎 Shinichiro Hayashi
1998年、京都大学在学中より演劇活動を開始。2004年、伊丹想流私塾にて北村想に劇作を師事。
2007年、劇団活動終了とともに、公演ごとに俳優を集める個人プロデュース「極東退屈道場」を発足。
都市に暮らす人々の姿を俯瞰的な目線からノイジーに点描することで、浮遊する「都市」の姿を切り取ろうと試みている。
代表作に、『サブウェイ』(第18回OMS戯曲賞大賞)、『タイムズ』(第20回OMS戯曲賞特別賞)、『ガベコレ』など。